09.火葬(かそう)・収骨(しゅうこつ)・還骨(かんこつ)
【火葬】
- 斎場での勤行を「火屋勤行(ひやごんぎょう)」)と言います。「重誓偈(じゅうせいげ)」または「讃仏偈(さんぶつげ)」のお勤めがあり、参列者は順に焼香します。
- 火屋勤行の後、炉前に移動し荼毘にふします。
【収骨】
- 火葬終了の案内があると、収骨となります。
- お墓と大谷本廟に納骨するための二つの骨壺を用意します。なお、近親者で分骨を希望する人がいる場合は、そのための骨壺も用意します。近親者に分骨することは、お釈迦さまのご遺骨を八つの地方に分骨したとの故事にもならい、結構なことです。
- 骨壺は大きくなくてよく、遺骨も多くを収める必要はありません。
【還骨】
- 収骨が済めば、遺骨を本堂(または自宅)の仏前に安置して、還骨勤行(かんこつごんぎょう)を勤めます。
- その後、遺骨を自宅に持ち帰り、中陰壇を設けて安置します。
【中陰壇】
- 中陰壇は、お仏壇の横に設けます。床の間に設ける場合には、
正面にお名号(南無阿弥陀仏)をお掛けし二段か三段位の段をつくり、
白布を敷きます。
上段には法名、遺骨を安置し、下段には三具足(花瓶1、ローソク立1、香炉1)を置きます。
なお、一膳飯や水、お茶を供えるのは他宗の作法であって、浄土真宗ではいたしません。また、中陰中はローソクを常につけておくとか、線香を絶やさないようにするという必要はありません。